痔はポピュラーな病気
（※）当院では、痔の外科的治療（手術等）は行っておりません。
症状に応じて、連携医療機関へのご紹介を行っております。
3人に1人は痔！
痔は血液の滞り、細菌による炎症、いきみなどによる裂傷などによって起こります。
現代では成人の3人に1人が痔持ちとも言われているほどポピュラーな病気です。
特別な病気ではなく、座りっぱなし、立ちっぱなし、便秘や下痢、冷え、刺激物、タバコなど、日常生活によくあることが原因になり、女性の場合は便秘や妊娠、出産などで痔になる方もいらっしゃいます。
痔の種類と症状
痔核：じかく（いぼ痔）
【症状】出血・症状により痛み
肛門の毛細血管の血行が悪くなり、血管の一部がふくれ、こぶのようになる状態。
内痔核
肛門より直腸側（内側）に出来る、痔の中でもっとも多いタイプで排便時や排便後に出血が見られます。
外痔核
肛門部に出来る痔核で痛みを伴います。
痔瘻：じろう
【症状】発熱・痛み・膿（うみ）
肛門と直腸の境目あたりからの細菌感染が原因で、肛門の周りに炎症を起こして膿がたまって腫れてしまう状態を指します。
熱が出たり肛門周辺に痛みを感じることがあります。
外科的に切開等の手術が必要になることがあります。
裂肛：れっこう（きれ痔）
【症状】出血・激しい痛み
便秘などのかたい便によって肛門付近が切れたり裂けたりする状態を指します。
出血は紙につく程度から便器が真っ赤になることもあります。激しい痛みを伴います。
排便を我慢して症状を悪化させてしまうことがあります。
便秘の改善と外用薬などで治療します。
はずかしがらず診察を
痔は診察の際に患部を見せる恥ずかしさから、何もせず我慢をしたままでいたり、市販薬で痛みなどの症状を抑えるだけであったりと、根本的な治療を行わない方も少なくありません。
排便時に血液が混じるのは、決して痔だけではありません。
炎症性腸疾患、大腸憩室症、大腸がんなどの様々な原因が隠れていることもあります。
昔から痔があるから今回も大丈夫だ、と決めつけずにご相談ください。
当院ではなるべく恥ずかしくないように治療を受けていただけるように配慮しておりますので、より充実した生活を送るためにも、是非診察をお受けすることをおすすめいたします。
