大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は直接大腸の内部を見る方法です。
微細な病変も発見でき、同時に組織検査もできるため確実な診断が可能です。
また、病変があればその場で治療(ポリープやがんの内視鏡的切除)を行います。
大腸がんはがんの中でも死亡数が上位(男性3位、女性1位 2017年度統計)ですが、早期に発見することで治療可能です。
当院では大腸内視鏡検査の経験豊富な医師が検査を行いますので、小さながんも確実に発見することはもちろん、患者さんに安心していただける苦痛の少ない検査を提供いたします。
当院の大腸内視鏡検査の特徴
眠ったままできる検査
鎮静剤を使い、患者さんに眠ってもらった状態で内視鏡検査を受けることができます。
患者さんの目が覚めたら検査は終わっていますので、患者さんは検査中の苦しさをほとんど感じずに検査を終えることができます。
※鎮静剤の効果は短時間ですが、リカバリールームで十分休んで頂いた後に、検査後の説明を受けて帰宅となります。
痛みの少ない検査方法
大腸は長く曲がりくねっており、長さも人それぞれです。肛門から盲腸まで進めなければなりません。極力押さずに腸を短縮しながら検査しますが、痛みの感じ方も人それぞれです。
お腹の手術をされた方は特に、癒着を起こしていることが多いので、より痛みを感じやすいかもしれません。
その場合は鎮静剤と鎮痛剤の併用で極力痛みを和らげられるようにします。
炭酸ガスでお腹の張りを軽減
大腸内視鏡検査は、正確な診断のため大腸に空気を送りながら行わなければなりません。
しかし、これらの空気は検査後も大腸に残ってしまうことで、患者さんの不快感につながっていました。
そのため当院では、炭酸ガス送気装置を用いて大腸内視鏡検査を行います。炭酸ガスは、空気に比べ腸に吸収されやすい特徴があるため、検査後のお腹の膨らみ解消が早く、患者さんの不快感を最小限に抑えることができます。
一日で胃と腸の両方の検査も可能
平日なかなか休みが取れず一度で検査をしてしまいたい方は、次の方法もあります。
午前中、胃の内視鏡を鎮静剤で眠っている間に行い、その際に下剤を小腸に注入してしまいます。
この方法では多量の下剤を飲む必要がなく、院内で休んでいただいている間に何度かトイレに行き、午後になると腸の中がきれいに洗浄されるため、大腸内視鏡検査もすることができます。
検査するお時間が限られている方、多量の下剤を飲むのが苦手な方などお気軽にご相談ください。
検査の流れ
まずは外来へお越しください(診察の予約は不要)
- まずは症状をお伺いしながら問診・患部の診察などを行います
- お薬を服薬中の方やアレルギーのある方は、事前に問診票へご記入をお願いします
- お薬手帳をお持ちの方は受付に提出をお願いします
- ご希望に沿って、検査の予約を行います
大腸内視鏡検査の前日
- 夕食は21:00頃までに済ませてください
- 就寝前に下剤をコップ一杯以上のお水でお飲みください
- 検査の際は、普段お飲みになられているお薬の服薬を止めていただく場合があります
- 心臓のお薬などを服薬中止が心配な方は事前に主治医の先生とご相談ください
大腸内視鏡検査 当日(できるだけ公共交通機関にてお越しください)
検査準備
- 朝食は摂らずにご来院ください
- お水・お茶などの飲み物は飲んでいただいてかまいません
- 下剤を自宅で飲む場合、指定時間の1時間半~2時間までにお済ませください
- 腹痛・嘔吐などの症状が出た場合は、飲むのを中止して当院までご連絡ください
- 下剤を当院で服用する場合、指定のお時間までにご来院ください
- ご希望により、鎮静剤・鎮痛剤の注射をして検査することもできます
検査
- 検査時間は15分から20分程度です
検査後
- リカバリー室(回復室)にて30分~1時間程度休憩していただきます
- 検査後、何か気になる症状がありましたらクリニックまでご連絡ください
検査時にポリープが見つかった場合
大腸内視鏡検査時に、大腸ポリープが見つかった場合、ポリープは大きさによっては検査時にそのまま切除も可能です。
基本的には切除をおすすめしています。切除を行った場合は、出血を予防するため1週間ほど旅行や運動・飲酒を控えていただきます。
あてはまる方はご相談ください
- 便秘が続く、下痢が続く
- 排便時に出血
- 便が赤黒い
- 便が細くなった
- 腹痛続く
- 40歳以上の方で検査したいと思っているが、検査をやることも不安な方 など
当院では、患者さんに安心していただける苦痛の少ない検査を提供できるようにスタッフ一同心がけております。定期的に検査を行うことが病気の早期発見につながります。お気軽にご相談ください。